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音楽とワインで味わう美食の夕べ『SAMMARINESE MUSICAL TWILIGHT』が横浜みなとみらいで開催されました。



4月20日、横浜は桜木町にある奥田政行シェフのレストラン『iliescape』(イリエスケープ)で、SAMMARINESE『100万人のクラシックライブ』のコラボによるディナーイベントが開催されました。

『100万人のクラシックライブ』は、敷居が高いと言われてきたクラシック音楽を、もっと身近に気軽に楽しんでほしいということから、若手のクラシックの演奏家の方々が、コンサートホールではなく、ホテルのロビー、ショッピングモール、駅ナカ、高齢者施設、学習塾、お寺、カフェ、古民家などに出向き、ステージと客席の隔てなく、目の前で演奏を聴いてもらう、そんな活動を全国各地で行なっています。

私たちも何度も聴きに行きましたが、演奏家の方が、作曲家や曲への思い入れ、身近なエピソードを織り交ぜて奏でる音楽は、メロディがすっと心に入ってきて、とても心地いい! なんだかワインが飲みたくなる……といつも思っていたのです。


▲ピアノの望月晶さん(左)とバイオリンの淵野日奈子さん(右)


今回のコラボのきっかけは、たまたまサンマリノワインを試飲に来てくださった、ワイン好きのバイオリニストとピアニストの方が、

最初にスパークリングワインを飲んだ時に言った一言。

「ブドウの味がしっかりして美味しい! なんとなくクライスラーの曲が合う感じですね」

 

これってもしかしたら、ワインの個性に合わせてクラシックの音楽を選ぶことで、素敵なクラシック音楽のフルコースができるんじゃない!? その場にいたみんなの目が輝き、「やろう!」とすぐに決まりました。



Welcomeドリンクのスプマンテ、乾杯のロゼスプマンテ、フリザンテに白ワイン、そして赤ワインが2種類。デザートにはサンマリノワイン自慢のマスカットで作ったデザートワインしかない。

おおよそのワインをセレクトし、それらを演奏家のお二人にゆっくり試飲していただくところから、メニュー作りが始まりました。

「この白ワインは、ヨーロッパの街にある小さな教会で聞きたいような音楽と合わせたい。例えばヘンデルとかバッハとか……」

「この赤ワインは、まだあまり知られていない女性の作曲家の曲と合わせたらどうかな」

どんどん二人のイメージが膨らんでいき、ワインとクラシックの名曲の素晴らしいペアリングが出来上がりました。


それを持って、さっそく今回腕を奮ってくださる奥田政行シェフの元へ。

すみませんシェフ、このワインと音楽に合うメニューを考えてください!

普通は、メニューがまずあって、それにワイン、最後に音楽を添える……という順番ですが、今回は全く逆の発想です。

「わかりました。ワインはこれでメニューを考えるわけね」

無謀なお願いでも、すぐにメニューのイメージを作り上げてしまうところは、さすが天才!サンマリノワインは知り尽くしているので、ワインを並べて一口ずつ飲みながら、今回のメニューが完成いたしました。



ワインの香り高いメロディを聞きながら、クラシック音楽のしなやかな旋律を味わう!

そして、それらをまとめ上げる旬の食材を使った料理の一皿一皿。

参加された皆様は、きっとワクワクしながらご来店されたことでしょう。

 

4月20日夕方5:30。

土曜日ということもあり、みなさん早めの時間にもかかわらず、オープン時間前からいらっしゃいました。カウンター先の通路を奥の進むと、いきなり目の前に広がるみなとみらいの景色。

時を刻む観覧車コスモクロック21からグランドインターコンチネンタルホテル、日本丸、レンガ倉庫に、行き交う可愛いロープウエイ……それらの名所が一望できる素晴らしいベイビューが広がります。この景色も、Wine、Music、Dinnerプラスαのサプライズ。

店内では今日の音楽の主役、ピアノの望月晶(もちづきあき)さんの『海の上のピアニスト』のソロ演奏から、バイオリンの淵野日奈子(ふちのひなこ)さんが加わっての『プニャーニの様式によるテンポ・ディ・メヌエット』(クライスラー)の演奏でお客様をお迎え。ウエルカム・ドリンクは最近人気急上昇の『CAVALIERE SPUMANTE Tre Extra Dry』。冷えたスパークリングと、海を眺めながらの生演奏、とても贅沢な気分です。



18時を回り、32名様限定で参加された方々が揃ったところで会は始まりました。

『100万人のクラシックライブ』の活動の説明と、ミネラルウォーターをを御協賛いただいた、鹿児島の天然水『トロロックス』様の説明の後、まずは『ROSE SPUMANTE Brut』で乾杯。SAMMARINESEを以前から応援してくださっている、会員制のスポーツクラブ『ジャングルジム』のオーナーであり、トロロックスの社長に就任された吉江一彦さんの乾杯の御発声で、ディナーがスタートしました。



Music:『愛の喜び』(クライスラー)

Wine:『ROSE SPUMANTE Brut』(スパークリング)

Dinner:『フォアグラのムースとブリュレと庄内麩』

 

乾杯だけでなく、お料理にもよく合う『ROSE SPUMANTE Brut』には、クライスラー作曲の『愛の喜び』のバイオリンの華やかな演奏が、ディナーのスタートにぴったり合っています。曲名は知らなくても、聞いたことのあるメロディに、テーブルも笑顔が満開。一皿目のお料理は『フォアグラのムースとブリュレと庄内麩』。奥田シェフの地元、山形県庄内に伝わる板状の焼き麩、庄内麩をフォアフラのムースの上に載せる、まさに奥田流の料理ですが、香ばしい焼き麩がフォアグラによく合っていました。

気が付けば、窓の外もすっかり日が沈み、さまざまな灯りが彩るみなとみらいならではの夜景に変わっていました。



Music:『Flower of Life』(高見沢俊彦・編曲 山田武彦)

Wine:『CAVALIERE BIANCO 白騎士』(フリザンテ)

Dinner:『フグのフリット』

 

次にサーブされたのは、サンマリノワインの中でも人気の高いフリザンテ(微発泡白ワイン)の『CAVALIERE BIANCO 白騎士』。サンマリノワインの高見沢俊彦オリジナルシリーズのワインです。サンマリノ共和国から騎士の勲章を授与されたTHE ALFEEの高見沢俊彦さんのブドウ畑で収穫されたブドウで作られたワインシリーズの第一弾として、2019年に発売されました。

このワインに合わせる音楽は、『Flower of Life』

バイオリンの淵野さんが『白騎士』のボトルを片手に、曲の説明。なんと、この曲、高見沢さんが『100万人のクラシックライブ』のために書き下ろしてくださったものなのです。

アレンジ違いで3 パターンある中で、淵野さんが一番気に入っているものを演奏してくれました。高見沢さんらしい、シンプルで優しいメロディラインが、バイオリンとピアノから心地よく伝わってきました。

とても親しみやすいメロディなので、今後『100万人のクラシックライブ』の各地のコンサートで演奏されることでしょう。

高見沢さんの曲に高見沢ワインの『白騎士』。和食によく合う、お寿司屋さんや天ぷら屋さんで人気のワインなので、2皿目『フグのフリット』にピッタリ!

 

この後白ワイン、赤ワインと、Music、Wine、Dinnerの絶妙のマリアージュが続きます。



Music:『無伴奏のバイオリンのためのパルディータ第2番アルマンド』(バッハ)

Wine:『BIANCALE DI SAN MARINO』(白ワイン)

Dinner:『サクラマスとレモンのクリームソースフィットチーネ』

 


Music:『子守唄』(タイユフェール)

Wine:『BRUGNETO DI SAN MARINO』(赤ワイン)

Dinner:『イワナのムニエルとレンコンのピクルスに焦がしバターをかけて』

 

白ワインとバッハの組み合わせは、サンマリノにしかない白ブドウ「ビアンカーレ」で作られた人気の白ワインと一緒に、ヨーロッパの街にある小さな教会で聞きたい……というイメージで選んだという曲が寄り添い、次の赤ワインは、敢えてあまり知られていない、20世紀の女性の作曲家タイユフェールの曲がセレクトされていました。

鶴岡から駆けつけた奥田シェフも、今日のメニューの説明から、奥田流の料理哲学講座のような話にまで出てくるノリの良さ。シェフはいつも元気です。



みなとみらいのシンボルでもある大観覧車・コスモクロック21がさまざまな光のアートを描き、夜景も音楽とワインとディナーに合わせて物語を綴っているようです。

最後のお肉の一皿の前に、テーブルの上が一度片付けられ、この夜の最高の赤ワイン『NOTE DIVINO riserva 2019』がそれぞれのワイングラスに注がれると、ナイフとフォークを置いて、ワインを飲みながら演奏を堪能するスペシャルな時間が設けられました。


 

Music:『バイオリンソナタ変ホ長調第1楽章』(R.シュトラウス)

Wine:『NOTE DIVINO riserva 2019』(赤ワイン)

Dinner:『イノシシのローストと筍のリゾット』

 

ワインも6杯目となり、テーブルのゲストの方々も和やかに会話が弾む中で始まったR.シュトラウスのクラシックのナンバー。10分弱と、これまでの曲より長めの曲、しかもかなり高度なテクニックの曲を魂を込めて演奏する二人のアーティストに、奇跡が起きます。

会話に夢中だった方々が、知らず知らずに演奏の熱に引き寄せられ、会話が消えて、お客様の目線が二人に吸い込まれていく様子は、見ていてとても感動的でした。

演奏が終わった途端に拍手が起き、「bravo!!」の声が響き渡りました。きっとこの時のワインの最後の一口は、最高の香りに包まれていたと思います。

 

そして、最後の料理『イノシシのローストと筍のリゾット』が運ばれ、筍の皮がツンと立った盛り付けに、日本の季節の食材を活かした奥田流料理の真髄を見ました。

レンコンと筍を御協賛くださった成瀬久美様は、千葉にある古民家を本拠地に、食の安全と地域活性化を目指す農業法人『蓮葉果紅』(れんようかこう)を運営されていて、地産地消の創始者である奥田シェフとすっかり意気投合されていました。


音楽とワインと料理のコラボは、また違う形でコラボレーションを広げたようです。

 

デザートは、奥田シェフが料理のプロデュースをしている、八王子のフルーツレストラン『アポロン・フルーツガーデン』の「イチゴのズコット」で、テーブルに花が咲きました。

サンマリノワインの中でも有名な、マスカットで作ったデザートワイン『MOSCATO SPUMANTE』は、フルーツやケーキに間違いなく合います。

 


Music:『モリコーネメドレー』(エンニオ・モリコーネ)

Wine:『MOSCATO SPUMANTE』(デザートワイン)

Dinner:『イチゴのズコット』(イチゴのドーム型ケーキ)

 

映画音楽の巨匠である、イタリアのエンニオ・モリコーネのメドレーは、映画ファンには嬉しいセレクト。コスモクロックも一緒に歌っているようです。

 

『アポロン・フルーツガーデン』の來間社長のご挨拶に続いて、最後はSAMMARINESEから、サンマリノワインの説明と、2020年からスタートしている『PEACE WINE PROJECT』の説明をさせていただきました。

最後に『100万人のクラシックライブ』の創設者である蓑田秀策様が、締めのご挨拶……、いえ、このディナーに参加した皆様が感じている喜びのお言葉があり、ますます和やかな空気が満ちていきました。

クラシック音楽で、ワインで、美味しい料理でこうやって笑顔と会話が広がることが、平和への一番の近道、そう信じてサンマリノという平和の国のワインを選び、来年15周年を迎えるSAMMARINESEの想いが、届いていくのを感じたイベントだったと思います。



参加された、元都議会議員で曹洞宗のご住職である石毛泰道様がいつもSAMMARINESEを応援してくださり、今回も自身の著書を皆様へのプレゼントとしてご用意くださったこと。

ワイン通で有名な写真家のエバレット・ケネディ・ブラウンさんが、

「サンマリノワインには品格があります。ワインの持つ波動が、飲んだ時に気持ちを上げてくれます。そこが他のワインとは違うんですね」

とコメントしてくださったこと。

そして何よりも、若き演奏家のお二人が、サンマリノワインをとても気に入って、音楽でワインを表現するということに挑戦してくださったこと、全てに感謝いたします。



アンコールの、華やかなバイオリンの超絶技巧曲『チャルダッシュ』では、淵野さんが演奏しながらテーブルを回り、手拍子とダンスと大歓声!!

夜はまだまだ続くのでした。

参加された皆様、本当にありがとうございました。

 


たぶん……いや、きっと2回目もあるでしょう!❤️




★今回のイベントに御協賛、ご協力くださいました以下の皆様、ありがとうございました。


一般財団法人100万人のクラシックライブ


株式会社トロロックス


非営利株式会社蓮葉果紅


アポロン・フルーツガーデン



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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